高齢者や障がい者の日常生活を支援する介護のスペシャリスト

介護福祉士・
介護職員初任者研修

核家族化により独居老人が増えたり扶養意識が変化したりと、家庭での介護能力は低下傾向にあります。こうした状況の中、社会福祉の向上を目的に在宅や施設の介護の充実に貢献する介護職の役割がクローズアップされています。高い専門知識と技能を認められた介護福祉士へのニーズは、今後さらに高まっていくことは間違いありません。

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介護福祉士とは 介護福祉士が活躍できるフィールド ワーク・ライフ・バランス 社会的需要 魅力・やりがい 介護福祉士になるためには オススメの学習プラン

介護職員初任者研修とは

□初学者向けで介護の基礎が学べる
□資格取得で自他ともに認める介護専門職として支持される
□業界を問わず高齢者や障害者の支えになれる

初めての方が介護の資格を目指す際は、介護職員初任者研修の資格をおすすめします。介護の基本的な知識・技術が習得でき、介護を必要とする方に自信を持って支援が行えるようになるでしょう。介護職員初任者研修は都道府県知事による認定資格であり、知事認可のカリキュラムによる養成研修の修了と、修了試験(筆記試験)に合格することにより認定されます。資格取得後は、介護施設等で介護専門職として活躍することはもちろん、サービス業においても高齢者や障がい者に接する際にプラスαの対応力としても生かせます。近年においては、家庭での身内介護のために取得する方や企業のサービス力向上のために資格取得を推奨する企業が多く見受けられるようになりました。

介護福祉士になると・・・

□転職や復職に関しては引く手あまた
□女性が多く、活躍のフィールドも広い
□仕事を超えた感動を味わうことも

高齢化社会が加速度的に進むなか、介護サービスに対するニーズは日増しに高まり、質の高いサービスを提供できる専門的な知識と技術を持った介護福祉士は、今の日本に必要不可欠な存在になっています。そのため、老人ホームなどの福祉施設や居宅サービス(ホームヘルパーやデイサービス)の事業所では、人材確保のために介護福祉士の雇用を積極的に行っており、転職や復職に関しては引く手あまたの状態となっています。また、女性は、介護福祉士合格者の約7割、介護職全体では約8割を占めており、多方面に活躍の幅を広げています。

そして、なんといっても介護福祉士の魅力は、介護サービスを通して得られる利用者との信頼感や絆にあります。利用者がそれまでできなかったことをひとりで成し遂げる歓喜の瞬間に立ち会えたり、利用者が語る人生観が自分の視野を広げるきっかけになったりと、仕事を超えたやりがいや思わぬ感動を味わえる仕事です。

【介護福祉士とは】

介護における最高峰の国家資格
介護現場ではリーダー的役割が求められる

介護福祉士は、社会福祉専門職分野の介護に特化した名称独占の国家資格で、資格取得者以外は「介護福祉士」を名乗ることはできません。おもな仕事は以下のふたつです。

①日常生活をスムーズに過ごすことができるように、その人の心身の状況に応じた介護をします。具体的には、食事や入浴、排泄、歩行の介助から喀痰吸引などです。
②介護者または介護者の家族からの相談に応じて、適切なアドバイスや支援をします。介護福祉士は、「介護を必要とする人の肉体的、精神的支えになる」のが、おもな業務といって過言ではないのです。

<ヘルパーとの違いは?>
同じような介護の仕事に、ヘルパー(ホームヘルパー)があります。ヘルパーは、老齢や心身の障がいなどにより、日常生活に支援が必要とされる人の生活援助(炊事・洗濯、買い物や通院の付き添いといった家事サービス)を行ったり、身体介護(入浴や着替えの介助)をしたりする人のことを指します。その仕事は、大きく施設介護と訪問介護に分かれます。施設介護の場合は、無資格でも勤務できますが、訪問介護の場合は、利用者との1対1での介護判断が必要とされるケースも多く、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)などの資格を持っていなくてはなりません。
ヘルパーと介護福祉士の仕事内容は、基本的には変わらないといってもいいかもしれません。しかし、介護福祉士は、介護現場で働くヘルパーに対して指導やアドバイスを行う重要な仕事を担っています。時としてチームプレイが必要となる介護現場において、的確な専門知識や技術を伝えるチームの「リーダー」的存在といえるでしょう。

【介護福祉士が活躍できるフィールド】

高齢者福祉関連の施設に勤務する人が中心
ただ介護福祉士のニーズは高く、活躍の場は多岐にわたる

●働く場所−多くの介護福祉士は、老人ホーム<特別養護老人ホーム・介護付有料老人ホーム>や居宅サービスの事業所<デイサービスセンター含む>などで働いていますが、障がい者関連施設やリハビリテーション・センターも雇用の場になっています

●活躍の場−介護福祉士としてキャリアを積んでいくと老人ホーム以外でも介護相談の仕事をしたり、デイサービスやヘルパーの事業会社を立ち上げるなど活躍の場は多岐にわたります。

横にスクロールしてご覧ください。

介護福祉士は、老人ホームやデイサービスセンターなどの高齢者福祉施設、身体や知的障がい者・障がい児施設など、日常生活で介護を必要とする人が利用するさまざまな施設で活躍しています。

<居宅サービス>
居宅サービスの事業所では、訪問介護員(ホームヘルパー)として働きますが、経験によっては「サービス提供責任者」というリーダー的存在として活躍することも。また、居宅サービスのひとつでもあるデイサービスセンターでは、実際の介助はもちろん、家族の介護負担を軽減するために、介護に関する相談を受けたり、アドバイスを行う立場にあります。

<施設サービス>
特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、介護老人保健施設などがありますが、施設により求められる介護サービスの内容は違います。介護福祉士は、それぞれの施設の目的、特色に合ったサービスを理解し、提供することが求められます。

<その他>
知的、身体、精神などに障がいを持つ人たちが暮らしやすいように利用する、介護サービス施設や居宅介護も活躍の場のひとつ。ほかにも、医師や理学療法士、作業療法士、社会福祉士たちとチームを組み、医療・福祉の両面でサポートするリハビリテーション・センターなどでも活躍が期待されています。

【ワーク・ライフ・バランス】

働く施設や事業所によりシフト制の勤務体系も
転職や復職については引く手あまたの状況

【ワークスタイル】
介護福祉士の仕事は、働く場所によって時間帯や働き方が変わります。

<訪問介護>
基本的には日勤の仕事になります。8時前後に事業所に出勤し、その日の利用者訪問の準備からはじまり、1日4~5件程度のサービス介護にあたります。重度の利用者の場合、ふたりで介護にあたることもありますが、基本的にはひとりでサービスを提供します。身体介護、生活援助ともに「介護度」によって提供時間の介護給付が変わるため、利用者のサービス利用時間区分に従ってスケジュールが組まれることになります。郊外での移動は車がメインになるため、運転免許は必須。また、事業所によっては、「夜間対応型訪問介護」(18時~翌8時)を行う場合もあります。

<デイサービス>
デイサービスでは、提供時間区分(3~9時間)によって介護給付が行われるため、利用者に合わせたサービスを提供します。8時前後に出社し、朝の送迎から1日がはじまり、17時半に業務終了するのが一般的。訪問介護とはちがい、スタッフで分担して介護サービスにあたります。特別な場合を除き、基本的に休みはカレンダー通りです。

<施設サービス>
24時間365日の介護が必要となる入居施設での介護の場合、基本的には3~4交代制のシフト制が採られています。当然、夜勤業務もあり、土日祝に出勤することもありますが、振替休日で平日休みが多いというメリットも。介護福祉士がいるから、要介護者の安心が守られているといってもよいでしょう。

介護福祉士は職場によって働き方が変わるため、自分に合ったワークスタイルを冷静に判断することが必要になります。

【仕事の持続性】
厚生労働省の「平成29年雇用動向調査」によると、日本の常用労働者(パートタイムを含む)の離職率は14.9%。「平成29年度介護労働実態調査」(公益財団法人介護労働安定センター)によると、介護職員・訪問介護員の離職率は16.2%と若干高めになっています。しかし、これは介護業界全体の数字であり、2019年10月から「勤続10年以上の介護福祉士」の賃金が月額平均8万円程度アップするという政府の処遇改善策も決定しているので、有資格者に限ればもう少し下がると推測されます。

また、「平成29年度介護労働実態調査」では、離職理由のうち「結婚・出産・妊娠・育児のため」が18.3%という数値に。これは、常用労働者全体の数値(30~34歳で3.7%)を大きく上回っており、介護職には女性が多いことを反映した数値といえるでしょう。また、同調査では、就業者の約8割が仕事に満足しており、転職してもなんらかの介護関係の職に就きたいと思っていることがわかっています。これらの数値を見ていくと、女性介護福祉士の場合、介護職を続けたいが「子育てや家庭との両立が難しい」と判断しているケースが多いと仮定できるかもしれません。ただ、介護職に従事する人の8割は女性で、かつ40代も多く存在します。つまり、出産・育児がひと段落したうえで復職する女性も多いと推測できるため、介護福祉士はブランクが長くても、再就職に不安を感じる必要が少ないともいえるでしょう。

【転職・スキルアップ・キャリアアップ】
前述の調査では、「今の仕事(職種)以外で介護の仕事を続けたい」と答えた人のうち、「目指す職種」を訪問介護員と答えた人が半数近く(47.4%)います。これは、勤務時間の調整もつきやすく、また多様な利用者様の介護をすることで自分のスキルの確認ができるからかもしれません。

介護福祉士は、介護職の人材不足が続いている現在、実務経験が長ければ転職に関しては引く手あまたの状況といえます。介護福祉士としてのキャリアを積んでいくことで、デイサービスなどの生活相談員や、サービス提供責任者などへ仕事の幅を広げることも可能です。また、自ら活躍の場をつくり出すこともできます。現場経験を活かして介護相談の仕事をしたり、自らデイサービスや訪問介護の事業を起こしたり。介護福祉士で実務経験が5年以上という要件を満たせば、介護支援専門員となったり、ホームヘルパー養成の専門学校の講師や学校の介護教員などを目指す道もあります。介護教員を目指す場合は「介護教員講習会」を修了すれば、資格が得られます。

いずれにしろ、転職やスキルアップ・キャリアアップを図りやすい業界なので、もしいまの仕事(職種)に満足できないなら、積極的に転職やキャリアアップに挑戦してもいいでしょう。

【社会的需要】

超高齢化社会の進む日本において需要が高く
質の高い介護サービス提供に欠かせない存在

2011年以降、減少傾向が続く日本の人口ですが、75歳以上の高齢者数は増加の一途をたどっています。官民あげて健康寿命の伸長を図るなかで、介護サービスの需要は増しており、介護業界は超高齢化社会を象徴する成長産業ともいえるのです。介護福祉士は、そんな介護の現場で非常に需要が高く、社会福祉士や精神保健福祉士と肩を並べて、福祉業界を支える職業といえます。

しかし、従来は資格を取っても無資格の人とあまり待遇が変わらず、収入面でもわずかなちがいしかありませんでした。資格手当がかからない無資格のスタッフを多く雇う施設も多数出現し、介護サービスの質の低下という状況が生まれました。現在では、この状況を打開すべく、サービスの質の向上を図る施策も講じられています。介護福祉士の人数に応じて政府が補助金を出すのも、その施策のひとつ。また、外国人の登用や介護ロボット導入による重労働の緩和など、介護職のサポート態勢も徐々にではありますが、整備されてきています。介護福祉士は質の高い介護サービスを維持するのには欠かせない存在のため、今後もニーズは高く、将来性がある職業といえるでしょう。

【認定介護福祉士とは?】 介護福祉士の資格取得後のキャリアアップのため、上位資格として『一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構』が、2015年から認証・認定を開始した民間資格。介護サービスの高度化という社会的ニーズに応えるべく、介護と医療など事業所間の連携や協働などにより広い視野を持ったスキルの習得、効率的な人材活用やほかの介護職員へサービスの質向上を指導するスキルや実践力などを磨きます。

【魅力・やりがい】

サービスを通じて利用者と身近に触れあい、
仕事を超えたやりがいや感動が生まれることも

介護福祉士は、要介護者と接する時間が圧倒的に長い職業です。そのため、業務中の何気ない会話が、介護サービスの利用者を勇気づけ、生きる力の助長に寄与することもあります。介護福祉士を、「家族がひとり増えたよう」と語る高齢者もおり、仕事を超えた信頼や絆にやりがいを感じる介護福祉士は多く、日々の活力になっているといいます。

また、介護福祉士は、単に利用者のできない部分を補うのではなく、「ひとりでできるかも?」という部分を探しだし、その人が本来持つ力を発揮できるように工夫し、見守っていくことも仕事のひとつです。排泄や洗髪といった健常者ではあたりまえの行為でも、利用者がフォローなしでできた歓喜の瞬間に立ち会うこともあります。自分の子どもが初めて歩いたときのような感動に、胸が熱くなることも。
さらに、高齢者や障がいを持つ人などと多く接しているので、その人たちの人生を垣間見られることも。利用者の人生観を知るだけでなく、自分の視野を広げるきっかけにもなり、それをやりがいに感じる介護福祉士もたくさんいます。

【介護福祉士になるためには】

受験者数は減少したが合格率はアップ
受験資格取得には3つのルートがある!

介護福祉士になるには、国家試験に合格して介護福祉士の国家資格を取得することが必要です。この国家試験の受験資格を取得する方法としては、大きく、実務経験ルート、福祉系高校ルート、介護福祉士養成施設ルートがあります。それぞれで受験資格取得の最短日数も条件も変わるので、自分はどのルートを選択すべきか、自分の経歴に合わせて判断することが必要です。老人福祉施設などの介護施設で働きながら受験する実務経験ルートがスタンダードで、受験者全体の約90%を占めています。

受験者数は、2006~2016年までは13~15万人前後で推移していましたが、2017年は約7万6,000人、2018年は約9万3,000人と大幅に減少しています。逆に、合格率は2017年は72.1%、2018年は70.8%と、2016年の57.9%に比べて大幅にアップしています。また、合格者の男女比率で、女性が約70%を占めているのも大きな特徴です。試験自体は広範な知識が必要とされますが、国家資格のなかでは合格率も高いため、しっかり学習すれば合格できる難易度といえます。

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【オススメの学習プラン】

スタンダードな実務経験ルートなら
働きながら学べるなどメリットが多い

受験資格取得ルートのうち、「福祉系高校ルート」は限られた人しか該当しないため、ほかの2つのルートでの学習方法を見ていきましょう。

<実務経験ルート>
スタンダードなルートです。介護現場で働きながら取得を目指すためモチベーションを高く保つことができ、ほかのルートで目指すよりも費用を抑えられるのも大きなメリットです。未経験者がこのルートから介護福祉士になるには、介護職員初任者研修を終了後、介護現場での実務経験(3年)に加えて、介護福祉士実務者研修を修了するというステップを踏むことになり、最短でも3年間かかります。筆記試験は独学でも可能ですが、介護福祉士実務者研修を行っている資格スクールで対策を行うのがもっとも効率的といえるでしょう。

<養成施設ルート>
未経験者がもっとも早く受験資格を取得できるルートです。2017年までは「指定の介護福祉士養成施設を卒業することで、介護福祉士国家資格を取得できる」となっていましたが、現在は「指定の介護福祉士養成施設を卒業し、介護福祉士国家試験を受験して資格取得を目指す」ルートへと変更されました(養成施設で2017年~22年度3月までに卒業するものに限り、経過措置あり)。
このルートでは最短で1年、福祉関連の学校を出ていなくても2年で受験資格取得が可能なので、短期間で取得を目指すことができます。ただし、短期大学や専門学校に通う必要があるので費用面で割高になり、時間的にも実務経験が積めないといったデメリットもあります。

【学費はどれくらいかかるの?】 実務経験ルート−約10万円(実務経験3年以上/実務者研修+筆記対策コース)
養成施設ルート−約220万円(専門学校/昼間部2年制)

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