社会人として欠かせないビジネスマナー・スキルが身につく

秘書検定

「秘書検定」は、秘書を目指す人にはもちろん、学生から社会人まで、受験者層がとても幅広い資格試験です。秘書として必要とされる基礎的な能力や、社会人としての常識・マナーなども学べる検定ですが、実際はどんな試験で、どのような場面で役立てることができるのでしょうか。秘書検定の内容から、取得するメリット、仕事や生活に役立つ場面についてご紹介します。

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秘書検定とは 仕事の継続性とキャリアアップ 社会的需要とやりがい 秘書検定の資格を取得するためには

秘書検定の資格を取得したら・・・

□初対面の相手に好印象を与えられる
□正しい敬語を使うことができる
□職場での評価が上がる

挨拶の仕方ひとつで、人の印象は大きく変わります。きちんとした言葉づかいや振る舞いができれば、初対面の相手にも良い印象を与えることができ、その後の人間関係や仕事をスムーズに進めることができるようになります。秘書検定では、こうした「人柄育成」を重視し、試験問題を通して、「感じの良さ」の表し方を学べるようになっています。

相手や状況に合わせて敬語を使い分けることは、なかなか難しいもの。秘書検定では正しい敬語の使い分けも学ぶため、会議やプレゼンなどさまざまなシーンで、正しい敬語を使うことができるようになります。これらのスキルは社会人として欠かすことができないものであり、より円滑なコミュニケーションの基盤となるでしょう。

上司をサポートすることで、業務の成功を目指すことが秘書の仕事といえます。職務を遂行するための知識(スケジュール管理、来客対応、文書作成など)や、先を読んで仕事を進める術などが身につくため、より円滑に業務を進めることができるようになります。まわりの状況をよく見て気配りができる人材は、自然と職場での評価も上がることでしょう。

【秘書検定とは】

社会人として欠かせない知識や技能が身につき
仕事やプライベートなどさまざまな場面で役に立つ

「秘書検定」は、社会人としての常識やマナー、電話応対や文書作成などビジネスシーンですぐに役立つ技能を学ぶことができる検定試験です。社会人として必要となる基礎的な能力が問われる試験のため、「秘書検定を取得している=社会の常識について基礎的な知識を持っている」ことの証明になります。

また、秘書検定では「人柄育成」を重視しています。人と円滑な関係を築くためには、相手に良い印象を与える必要があるため、「感じの良さ」の表し方について、試験問題を通して学べるようになっています。

秘書検定で学んだ知識・スキルは、さまざまな場面で役立ちます。秘書という職種であれば、上司や重役のスケジュール管理や来客対応、ビジネスマナーや作法などで直接活かすことができます。また、問題が起きないようあらかじめフォローしたり、ミスが起きそうな場面を事前に察知したりするなど、ものごとを広く見る能力が必要となります。秘書検定では気配りの仕方なども身につくため、職場で重宝される人材となることができます。もちろん、秘書以外の仕事にも共通する知識・技能を学べるため、ワンランク上のビジネスパーソンとして活躍することができます。

秘書検定には、1級・準1級・2級・3級の4つの級がレベル別に設定されています。どの級も受験資格はなく、誰もが受けることのできる資格試験です。3級・2級は基本レベル、準1級・1級は応用レベルとなります。

(3級)基本的な職場常識を問われます。上司が効率よく仕事を遂行するためには、秘書はどんなことに気を利かせる必要があるか、またどのように対応すれば感じがよいと思ってもらえるかの基本部分を問う級です。
(2級)3級より少し複雑な場面設定になります。上司の身の回りの世話や手助けを適切に行うための優先順位も考えることが必要になってきます。感じのよさだけでなく効率のよい仕事の仕方も問われる級です。
(準1級)上司から相談を受けたり後輩へのアドバイスを求められたりと、物事の判断力や対応力が求められる中堅の秘書像が準1級レベルです。
(1級)上司が携わっている仕事を理解して、秘書が今何をしなければならないかを判断します。上司が常に動きやすいように、先を読んでサポートするといった上級の秘書の能力を求められるのが1級です。
出典:「文部科学省後援 ビジネス系検定」HPより

【仕事の継続性とキャリアアップ】

仕事ですぐに活用できる知識ばかり
就職・転職時にもアピールできる

【仕事の継続性】
秘書検定は秘書業務に必要な知識・技能を学ぶだけでなく、社会人として必要とされるビジネスマナーや一般知識、技能を学ぶことになります。そのため、秘書検定取得者の活躍の場は多岐にわたります。受付や一般事務の仕事でその力を発揮するのはもちろん、秘書として経営者や管理職の人材育成に間近にふれることで、マネジメント力、折衝力、判断力などが鍛えられ、マナー講師やコンサルタントとして、自ら事業を起こす人もいます。

仕事の継続性については、所属する企業により異なりますが、秘書検定で学ぶ内容は法律などで変更されるものではないため、生涯有用性のあるものといえます。

【転職・スキルアップ・キャリアアップ】
秘書検定は、社会的な知名度が高く、就職活動で履歴書に書ける資格試験です。秘書検定資格取得を新入社員研修で取り入れている企業も多くあるため、学生時代に取得しておくことでより大きなアピールになります。また、正しい敬語がわからず話すことに自信がない人も、秘書検定の学びを通して自信を持って話せるようになり、就職面接などでも実力を発揮することができるでしょう。

秘書検定準1級・1級レベルは、より実践的かつ、高度なビジネスマナーが問われ、職場のまとめ役として活躍できる知識・技能が求められます。秘書検定を取得したあとは、同一部署内で秘書業務へキャリア変更したり、取得した知識・技能により人事部の主任などのリーダー職に昇格したり、役員や社長クラスの秘書になったりと、キャリアアップの道が広がります。

また、秘書業務以外でも、チームリーダーや管理者、コーディネーターとして顧客対応のプロフェッショナルとなったり、活躍の場はさまざま。職場でのキャリアアップはもちろん、転職・再就職でも十分アピールできる資格です。

【社会的需要とやりがい】

社会人として信頼される人材となるための基礎を学ぶ
年間受験者数は約14万人と需要も高い

ビジネスでは、正しい言葉づかいができる人が信用を得ることができます。若い人でも敬語を使いこなせる人こそ信用され、仕事でも大きな信頼を得ることができます。とくに、営業職や接客業などでは、顧客やクライアントとの会話における言葉づかいや気配りなどで良い印象を持っていただくことが、仕事の成功につながるでしょう。また、秘書は重役のサポートを行う仕事であるため、重役が関わる大きな仕事に携わることができ、成功すれば大きなやりがいを得ることができます。

学生から社会人まで、幅広い層が受験する秘書検定の年間受験者数は、なんと約14万人。これまでの受験者数は700万人以上にのぼり、その需要の高さがうかがえます。

秘書検定受験者数

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【秘書検定の資格を取得するためには】

試験は年3回開催
2級、3級の合格率は60%前後

秘書検定資格を取得するためには、秘書検定試験に合格しなければなりません。試験は6月・11月・2月の年3回開催されますが、2月は2級と3級のみの開催となります。

どの級も、学歴・年齢・実務経験などの制限がなく、誰もが受験できます。何級から受けるのかも自由に選べて併願も可能で、3級と2級、2級と準1級の併願ができます。

準1級・2級・3級は選択問題(マークシート方式)と記述問題、1級はすべて記述問題となります。また、準1級と1級には、筆記試験合格者を対象とした面接試験があります。試験内容は全級とも「理論領域」と「実技領域」に分けられており、それぞれの得点が60%以上で合格となります。

3級・2級の合格率は60%前後と比較的高いため、しっかりと学習すれば合格できる資格です。

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