社会福祉士の試験に合格するには過去問が重要!過去問を解くメリットや学習のポイントを解説!

社会福祉士を目指す方のなかには、試験勉強をするうえで過去問が重要だと耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

出題範囲が広い社会福祉士の国家試験では、過去問を使った学習は欠かせません。学習の早い段階から繰り返し過去問を使うことで、出題されやすい知識を効率的に習得することが可能です。

今回は社会福祉士の試験の特徴を踏まえて、過去問が合格への近道である理由や、実際に過去問を使って学習する際のポイントなどを解説します。

【川村講師の自己紹介】

川村 和佳

大学にて社会福祉学を学び、一般企業勤めを経験。その後、社会福祉士として都内の高齢者福祉施設、一般病院、リハビリテーション病院の相談員として11年勤務。相談職として対人援助を行ないながら後輩へのスーパーバイザーとして指導担当した経験を持つ。

社会福祉士国家試験の3つの特徴

社会福祉士の仕事は、身体上や精神上の障害を持つ方や、日常生活に支障がある方の相談を受けて適切な助言や指導をして、必要な福祉サービスへつなげる「相談援助」です。

国家試験では、社会福祉士として実際に適切な相談援助ができるよう、幅広い知識や技能が問われます。

社会福祉士試験における過去問の重要性を理解するために、まずは社会福祉士の試験ならではの特徴を見ていきましょう。

19科目・18科目群と広い出題範囲

社会福祉士の国家試験では、社会保障や地域福祉、就労支援サービスや保健医療サービスなど19科目もの幅広い範囲から出題されます。

社会福祉士以外の福祉系の資格には、同じ国家資格である介護福祉士や精神保健福祉士があります。しかし、介護福祉士の出題範囲は11科目、精神保健福祉士は16科目と、いずれも社会福祉士ほど広くはありません。

福祉系の資格のなかでも社会福祉士が難しいといわれる理由の一つは、この科目数の多さにあります。科目数だけで難易度が決まるわけではありませんが、出題科目が多い分、より多くの学習時間が必要なのは事実です。

問題の60%程度を正解できるかが合格の目安

社会福祉士の試験は1問1点、総得点150点で構成されています。正答率60%、つまり150問中90問程度の問題を正解できるかが合格の目安です。

実際に過去の試験では正答率60%を基準として、年度ごとの難易度によって合格点が調整されています。ちなみに第33回~35回の試験における合格点は90~105点でした。

第33回(令和2年度) 第34回(令和3年度) 第35回(令和4年度)
合格点 93点 105点 90点

正答率60%が合格の目安と聞くと、それほど難易度が高くないのではと感じる方もいるかもしれません。しかし、社会福祉士国家試験の場合は、前述のとおり広い範囲から出題されます。そのため、各科目で点を積み上げる必要があり、苦手科目が多い場合は得点が伸び悩むこともあるでしょう。

すべての科目群で1点でも取ることが合格の必須条件

すべての科目で正答する必要がある点も、社会福祉士の試験の大きな特徴です。仮に合格の目安である60%以上を正解できても、18科目群のなかで1つでも0点の科目群があれば不合格となるのです。

問題の出題数は、科目群によって異なります。近年の試験は「相談援助の理論と方法」での出題数が21問と最も多いのに対し、その他の科目群は7~10問で出題されています。

試験勉強では、出題数が多い科目に比重を置いて学習するのが一般的です。しかし社会福祉士の試験では、出題数が少ない科目や苦手な科目も無視せず、すべての科目群で必ず得点を取れるような学習法が求められます。

【川村講師ならではのポイント】

科目数が多く、かつ科目ごとの出題範囲も広い試験です。まずはどの科目もしっかりと基礎を押さえて知識の土台を作り上げることが大切です。そのうえで、科目同士のつながりや最新の動向などを加えていくことで試験に向けての実力を付けていきましょう。

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社会福祉士国家試験の合格には過去問が必要不可欠

広い出題範囲を学習し、全科目群で得点の必要がある社会福祉士の試験では、過去問を活用する学習が有効です。

過去問を使うことで得られる3つのメリットを見ていきましょう。

広い出題範囲から試験に頻出する問題の傾向がわかる

過去問を解けば、試験勉強で重視するべきポイントがおのずと見えてきます。

過去の試験では、広い出題範囲から、特に社会福祉士として欠かせない知識が問われています。そのため、過去問と似た問題が本試験で出題されることも珍しくありません。

社会福祉士の試験勉強を進めている方のなかには、範囲が広すぎて重視するべきポイントがわからない方もいるでしょう。そこで過去問を使うことで、社会福祉士として重視されやすい知識が明確になり、効率よく学習を進められるのです。

試験の出題方法が把握できる

社会福祉士国家試験は例年、選択形式で問題が出題されています。設問ごとに5つの選択肢が用意され、そのなかから最も適切なものを1つまたは2つ選んで解答するよう指示されます。

一見単純に見える出題方法ですが、実はここが合格の落とし穴になることがあるのです。

設問ごとに選ぶ解答数が異なるため、適切なものを2つ選ぶ問題で、1つしか選ばなかったという解答ミスも起こりえます。じっくり設問を読めば正解できるはずの問題を落としてしまうのは、大変もったいないことです。

本試験での解答ミスを防ぐには、注意深く設問を読む癖を、事前に身に付けておくしかありません。過去問を解いて出題方法を把握し、問題の進め方に慣れておく必要があるのです。

実際に試験を受ける際の時間配分がわかる

社会福祉士の試験は出題数150問、総試験時間240分です。単純計算すると、1問あたりに割ける時間は約1分半と、決して解答時間に余裕があるとはいえません。

社会福祉士の試験では文字数が多い問題もあり、設問と選択肢を読むだけでも時間がかかります。ただし、繰り返しになりますが、合格にはすべての科目群で得点する必要があり、時間内に最後まで解き終えることは必須条件です。

時間を計りながら過去問に取り組み、科目群ごとの時間配分に慣れておけば、試験本番で時間が足りないという失敗を防げるでしょう。

【川村講師ならではのポイント】

勉強を始めた当初は長い設問と選択肢を読むことだけでも大変難しく感じることが多いです。難しい専門用語も多い試験ですので、何を問われているのかを理解することも難しいかもしれません。
過去問を解くことは試験内容に慣れることはもちろん、社会福祉士としてどのような知識が求められているのかを理解することにつながります。出題者からのメッセージともいえますね。まずはそのメッセージを丁寧に一文ずつ読むことから始めて、解説や参考書でしっかりと確認していくことが大切です。

過去問を使った学習の3つのポイント

社会福祉士の試験勉強における過去問の重要性がわかったところで、気になるのは過去問の使い方です。

過去問を使って合格に近づくために、意識しておきたい3つのポイントを解説します。

なるべく早い時期から過去問を使う

受験する方のなかには、まずは出題範囲をすべて勉強してから、過去問に取り組もうと考える方もいるかもしれません。しかし過去問は、学習を始めた初期の段階から取り入れることをおすすめします。

前述のとおり、社会福祉士の出題範囲は19科目18科目群と広大です。一つひとつの科目の勉強に時間を割いてしまうと、試験までに学習しきれない範囲が出てくる可能性もあります。

一方、過去問を使い重要なポイントを押さえながら知識を付けていけば、効率的に学習を進められます。知識があいまいな分野も早めに見つけやすいため、苦手分野の克服にも効果的でしょう。

具体的な時期としては、遅くとも試験の半年前、つまり試験前年の9月には過去問を使った学習を始めることをおすすめします。

何度も繰り返し取り組む

過去問に取り組んだが得点が伸びないという方のなかには、「過去問に1度しか取り組まなかった」というケースが少なくありません。

過去問は1回解いて終わりではありません。3~5年分の過去問を、それぞれ最低3回は解いてみましょう。できるだけ何度も繰り返すことで、問題ごとに得た知識が定着してきます。

複数年分の過去問に取り組むことで、学習の漏れも防げるでしょう。

解説を読んで問題を理解する

過去問を解いたあとは、何点取れたかという結果に意識が向きがちです。しかし実際には、過去問を解き終わったあとに復習し、問題を理解することのほうがはるかに大切です。

選択肢の何が正解でどうして間違ったのか、少しでもわからない点があれば、参考書に戻って勉強し直しましょう。自身が講師として、問題の解説ができるほどまで理解が深まると、本試験でも安心です。

過去問と併せて参考書を活用することで、出題内容だけではなくその周辺知識まで改めて理解できるため、さらに合格へ近づけます。

【川村講師ならではのポイント】

過去問を何度も解いてみると自分の得意分野、不得意分野も把握しやすくなります。1つの科目のなかでも範囲が広い分、理解しやすい分野となかなか理解しにくい分野があるものです。そのような点を整理することで効率的に復習をすることもできます。

過去問を使って学習する際の注意点

実際に過去問を使って学習する際には、次の2点に注意しておきましょう。

問題と答えの丸暗記はしない

過去問を使って学習していると、何度も繰り返すうちに解答ごと丸暗記してしまうこともあるでしょう。

丸暗記できるほど過去問を繰り返したことは、それだけ勉強した証です。しかし単に過去問を丸暗記しても、残念ながら本試験での得点にはつながりません。

たしかに、社会福祉士の試験では、過去問と似た問題が出題されやすい傾向はあります。しかし、本試験で過去問と同じ知識を違う角度で問われた場合、丸暗記では自分で答えが導き出せません。

丸暗記を防ぐためには、同じ年度の過去問ばかりではなく複数年度の過去問を使うことが効果的です。余裕が出てくれば、ワークブックや予想問題集も使い、新しい問題にも触れていくとよいでしょう。

統計データ、法や制度改正に気を付ける

過去問を使う際に最も注意したいのが、出題内容が「最新の情報ではない」という点です。

試験で使用される統計データや、法律・制度は年々変わっていきます。特に社会福祉系の制度は、社会の変化に合わせて改正され続けていると認識しておきましょう。

最新のテキストや過去問集では、解説時に法改正やデータに触れられています。しかし、数年前に出版されたものをそのまま使っている場合は注意が必要です。

直近で制度や法改正がないかを自分で調べることも可能ですが、一つひとつ調べていては勉強が進みません。古い情報をベースにしたテキストや問題集を使っている方は、もったいなく感じるかもしれませんが、法改正にも言及されている新しいものを購入し使用することをおすすめします。

【川村講師ならではのポイント】

社会福祉士の国家試験は不変の知識を問う設問も多いですが、最新の社会動向を把握しているかを問われる内容もあります。実際に社会福祉士として実務に携わっているなかでも、法律の改正などを確認することは日々あります。私自身、知識の土台を持つことで相談者の方にわかりやすい説明ができる能力にもつながっていると感じています。実務を想像して相談者の方に説明するために調べてみる勉強方法も一つだと思います。

大原講師陣が実際の過去問を解説!

出題頻度の高い問題

第32回 問題22

社会福祉法の内容に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  • 1福祉サービスの利用援助事業は、第一種社会福祉事業である。
  • 2市町村は、地方社会福祉審議会を設置しなければならない。
  • 3市町村は、社会福祉事業等に従事する者の確保に関する基本指針を定めなければならない。
  • 4都道府県は、都道府県地域福祉支援計画を定めなければならない。
  • 5共同募金は、都道府県を単位として毎年1回実施されている。

解答

5

社会福祉法からの問題です。社会福祉法関連の問題は毎年必ず出題されています。なかでも共同募金の問題は、近年毎年のように出題され、複数出題される年もあります。

社会福祉法の条文のすべてを暗記することは困難ですが、よく出る論点、よく問われる項目は、しっかりと学習しておく必要があります。

そこで重要となるのが、過去問による学習ですが、単に過去の問題や答えを暗記するだけでは十分ではありません。

前述のとおり、共同募金の問題は出題頻度の高いものですが、聞かれる論点は毎回異なっています。過去問による学習を行なう際に、よく問われる項目を中心に周辺知識の確認をしておくことが大切です。

この問題は、選択肢5の「共同募金は都道府県を単位に毎年1回実施されている」という基本的知識が理解できているかを問う問題でした。過去問を通じた学習で、共同募金に関する周辺知識を確認しておくことで正解できる問題でした。

なお、その他の選択肢の、第一種社会福祉事業か第二種社会福祉事業か、都道府県か市町村か、義務か努力義務か等の論点も毎年のように出題されています。

受験対策の学習をする際に、よく問われるポイントをあらかじめ把握し、意識して確認しておくことが重要です。

また、選択肢3は、「基本指針を定める」のは一般的に国の役割ということが様々な項目の学習を通じて身に付いていれば×と判断できる問題です。

その項目ごとに暗記するのではなく、学習を通じて国や地方自治体などの基本的な役割を理解することで、このような問題で正解を導き出せるようになります。

大原の対策講座では、重要ポイントを効率よく確認できるとともに、ポイントを押さえた学習方法をお伝えしますので、確実に実力アップを図りたい方におすすめめです。

【川村講師ならではのポイント】

社会福祉士を目指す方のなかには、社会人として仕事をしながら勉強をしている方も多いです。私自身も仕事をしながら試験勉強をしていました。その場合、やはり効率的な学習はとても重要です。普段の勉強は独学で進めつつ、国家試験の頻出ポイントや最新の傾向を、講座を通して確認し合格に近づいていくことは有効な選択肢だと思います。

社会福祉士国家試験の合格を目指すなら資格の大原!

過去問を使って社会福祉士の受験対策を行なうのであれば、過去問集だけではなくテキストや問題演習も含まれた講座の受講をおすすめします。

数ある講座のなかでも資格の大原であれば、充実したカリキュラムやサポート体制で着実に合格を目指せます。

過去問を徹底分析した大原オリジナルの問題演習ドリル

大原の社会福祉士養成コースでは、過去問を徹底分析して作成された問題演習ドリルが用意されています。

オリジナルの問題演習ドリルを使うことで、過去の出題傾向や形式を確認し、試験に必要な知識を効率的に身に付けることが可能です。早い段階で実践的な問題に取り組むことで、着実に正答率を上げることができるでしょう。

講義・過去問演習・模擬試験がセット!勉強に集中し着実に力を付けられる

なかには、独学で社会福祉士の試験に挑戦しよう、と考えている方もいるかもしれません。

しかし、独学の場合は問題集やテキストを自分で選ぶ必要があり、多くの教材のなかからどれに手を付ければよいかわからず、勉強が進まないことも多々あります。

大原の受験対策講座は重要ポイントを効率よく確認できる講義レジュメを使用した講義と、過去問を含めた問題演習、模擬試験で学習を行ないます。教材の取り組むべき手順も明確で、迷うことがありません。

そのため、勉強の準備に手間や時間を割かれることなく、効率よく学習を進められるでしょう。また、講座に組み込まれている模擬試験は、現時点での実力を知る以外に、本試験の予想問題としても使えます。

講師が合格への道を徹底的にサポート!

大原の講座の受講者から特に評判が高いものが、受験生への手厚いサポート体制です。大原の対面授業や通信講座では、講師陣が学習方法や要点を絞って指導するため、重要なポイントを漏れなく学習できます。

さらに、日々の学習でわからない点はメール・電話で質問でき、個別のサポートも受けられます。

試験勉強というのは、孤独になりがちです。大原を受講して合格した方からは「講師の励ましやサポートのおかげで継続できた」、「アドバイスによって理解できていない点に気付けた」という声も寄せられています。

【川村講師ならではのポイント】

社会福祉士の国家試験は自宅でしっかりと自己学習を繰り返すことが大切です。繰り返し過去問に向き合っていくことで『解く』よりも『理解』できるように近づいていきます。しかしながら、専門的な知識はなかなか自分だけでは理解が難しいこともあります。一緒に勉強をしている仲間がいれば相談してみたり、お互いに専門用語をあえて簡単に言い換えて伝えてみたりとネットワークを使った理解も有効です。

まとめ

社会福祉士の試験の合格を目指すならば、過去問を使った学習は欠かせません。

過去問を使うことで、過去の出題傾向を知り効率的な勉強ができます。さらに、実際の出題形式に慣れることができる、時間配分の練習ができるなど、受験者にとって多くのメリットがあります。

とはいえ、過去問を解いても単なる力試しで終わったり、答えを丸暗記して解答してしまったりしていては、結果にはつながりません。

確実に合格に近づける学び方を目指すのであれば、重要ポイントをわかりやすく説明してもらいながら学習方法のアドバイスが受けられる、通信講座の受講やスクールへの通学をおすすめします。

資格の大原であれば、通信講座や通学講座が多数用意されており、状況に合わせてコースを選ぶことが可能です。

講座に関する情報をパンフレットにて確認いただけるので、資格取得を検討されている方はお気軽に資料請求をご利用ください。

また、大原では、講座の説明会や体験入学などを定期的に行なっています。
受験に関する疑問点を解消するためにも、ぜひご参加ください。

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【講師プロフィール】

名前
川村 和佳
紹介文
大学にて社会福祉学を学び、一般企業勤めを経験。その後、社会福祉士として都内の高齢者福祉施設、一般病院、リハビリテーション病院の相談員として11年勤務。相談職として対人援助を行ないながら後輩へのスーパーバイザーとして指導担当した経験を持つ。

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