本ページに記載の内容は2026年2月1日時点の情報をもとに書かれています。
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【新試験?】経済産業省による情報処理技術者試験の見直し検討案とは
年末より情報処理技術者試験の制度変更についてネットニュースで話題になっていましたが、いまだにIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)から正式な発表は出ていません(2026年2月1日時点)。
ただし、2025年12月23日に開催された経済産業省の「第14回 半導体・デジタル産業戦略検討会議」の「資料4:半導体・デジタル産業戦略の今後の方向性」において情報処理技術者試験の見直し検討案について触れられていました。
本コラムでは該当資料における経済産業省の検討案をまとめています。
「第14回 半導体・デジタル産業戦略検討会議」の「資料4:半導体・デジタル産業戦略の今後の方向性」に掲載されていたイメージ図がこちらです。

この二つの体系図を比較すると以下のような変化が分かります。
経済産業省の資料によると二つの新設試験については以下のように書かれています。
・ 非エンジニア向け試験として、社会人として必要な知識が求められる「ITパスポート試験」がありましたが、データマネジメント試験ではさらに一歩踏み込んだデータ管理に特化した問題を扱うようです。セキュリティに特化した情報セキュリティマネジメント試験と並ぶ、ITパスポート試験の上位試験のような位置づけの試験になるのではと予想されます。
・ 従来の試験体系では、 基本情報技術者試験でエンジニアに必要な基礎知識を学ぶ → 応用情報技術者試験でより応用的な知識・技能を学ぶ → 高度試験で各分野の知識を学ぶ、と段階的に試験レベルが分かれていましたが、今回の検討案では応用情報技術者と試験と高度試験が一つの試験として再編されています。
・ 応用情報技術者試験では出題範囲が 「テクノロジ系」 「マネジメント系」 「ストラテジ系」 と分かれていましたがプロフェッショナルデジタルスキル試験では 「マネジメント・監査」 「データ・AI」 「システム」 に領域が分かれています。 AIが出題領域の見出しにつけていることは大きな変化と言えます。
・ そして、3領域の習得を推奨という部分も注目です。一点特化のエンジニアではなく、複合的な知識・スキルを持ったIT人材を育成していきたいという経済産業省の方針がうかがえます(実際に同資料の中には 「DXの推進に必要となるデータ活用やデジタル技術は進化しており、これに対応するスキルも変化しており、この変化に柔軟に対応するためには、「土台」となる幅広いスキルを身につけることが必要」という記載もあります)。
※引用元:経済産業省 第14回 半導体・デジタル産業戦略検討会議 「資料4:半導体・デジタル産業戦略の今後の方向性」より
資料によると、現在検討中の試験体系については2027年度開始を目指す、という記載があります。ただし論述試験のあり方は2028年度以降に向けて継続検討、ともあります。 「プロフェッショナルデジタルスキル試験」の横に論述試験の記載もあることから、「データマネジメント試験」が先行して始まるのではないでしょうか。ただあくまで紹介している経済産業省の資料は検討案ですので、IPAの詳細発表が待たれます。
さて、受験される方にとって悩ましいのは従来の応用情報技術者試験を受験すべきか、それとも新試験を待つべきか、という点ではないでしょうか。特に基本情報技術者試験に合格された方は次にどちらの試験を目指すか判断に迷うところだと思います。
ただ前項でも触れたように、今回ご紹介した資料はあくまで 「経済産業省の検討案」 です。実際の開始時期も未定ですし、試験範囲や難易度についても不透明な点が多い状況です。
一方、応用情報技術者試験は2026年度にCBT方式での実施という変化はあるものの、試験範囲や難易度は従来のままと対策がしやすい状態といえます。特に基本情報技術者試験に合格したばかりの方であれば、そこで学んだ知識や学習リズムが薄れてしまうのはとても勿体ないことです。
今後、正式に試験体系が変わって応用情報技術者試験が廃止されたとしても試験に合格したという事実・実績は変わりませんし、履歴書には引き続き記載できます。 迷っているのであれば、ぜひ応用情報技術者試験にチャレンジしてみましょう。
本ページに記載の内容は2026年2月1日時点の情報をもとに書かれています。
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