警察庁:
国民ひとりひとりの「当たり前の幸せ」を守る

警察庁長官官房人事課 課付

■入庁年
2020年

■入庁後の略歴と業務内容

2020年 入庁、警察大学校
兵庫県警察生田警察署
兵庫県警察本部人身安全対策課

2021年 警察庁交通局交通企画課

2023年 警察庁警備局警備運用部警備第一課

2024年 現職

Q1:国家総合職を目指した理由および入省先を選択した理由を教えてください。

大学入学当初は、漠然とした「人の役に立ちたい」という思いやテレビドラマの主人公への憧れから、検察官を志していました。

その後、同じ刑事司法に関わる組織として興味を持ち、たまたま足を運んだ警察庁の説明会において、「国民の安全・安心を守るにはどうしたらよいか」を本気で考えて仕事をする警察庁職員の姿に感銘を受け、国家公務員を目指すようになりました。

真に国民の利益を考えて仕事をするからこそ感じられるやりがいが、国家公務員の仕事の魅力です。

その中でも警察庁は、「治安」という、誰にとっても、どの時代でも大切な、基盤的な価値を創り上げるという使命を胸に、常にやりがいを感じながら働くことができる職場だと思い、入庁を決意しました。

Q2:入省先の職場の魅力はなんですか?

時代が変わっても揺るがない、国民の安全・安心を守るという「使命」と、その使命を果たすために日々奮闘する「人」です。
私たち警察庁総合職の職員は、全員が入庁1年目に都道府県警察の警察官として「生」の現場を経験します。そこで被害者の声に耳を傾け、最前線で闘う仲間の姿を見て、皆が「当たり前の安全・安心が守られる社会を作りたい」という思いを強くします。その思いは、霞が関にいても変わることはありませんし、1年目の勤務以外にもキャリアステップの中で都道府県警察での勤務を経ることで、決して机上の空論ではない手触り感のある政策立案に携わる実感があります。
皆が、現場の都道府県警察と一体となって、この国の治安を守り、創り上げているのだという実感を持って勤務に当たっていること、それが警察庁の魅力です。

Q3:これまでの業務の中で印象に残っているエピソードを教えてください。

警察庁交通企画課で勤務をしていた際、道路交通法の改正・施行事務に携わったことです。担当した改正内容は、電動キックボードや自動配送ロボットといった新しいモビリティの交通方法を規定すること、自転車乗車中のヘルメットの着用を努力義務化することなど、多岐に渡りました。

交通ルールはあらゆる国民の生活に直接影響するものですので、自分たちの仕事に絶対に誤りがあってはならないというプレッシャーを感じることや関係機関・団体との調整に当たって苦労することもありましたが、制度が施行した後に街に出て、ヘルメットを被って自転車に乗っている人を見かけるたびに、自分のした仕事が、目の前にいるその「人」の命を守ることにつながったのかもしれないという、喜びと大きな達成感を得ました。

Q4:今後取り組みたい業務はどんなことですか?

警察庁の仕事は、市民生活や道路交通といった私たちに身近な安全・安心を守る仕事から、犯罪や犯罪組織と闘い社会正義を実現する仕事、国内外の脅威に立ち向かい国家の安寧・秩序を守る仕事まで幅広いですが、どの部門であっても、「国民の安全・安心を守る」という使命に変わりはありません。

どの分野であっても、その使命のために、できることに全力で取り組みたいと思っています。

来年から、イギリスの大学院に留学し、公共政策やマネジメントを学びたいと考えています。

帰国後、警察庁の行政官として、都道府県警察の指揮官として働く中で、その経験を存分に活かすことができるよう、勉学に励み、視野を広げたいと思っています。

Q5:国家総合職を目指す受験生へのメッセージをお願いします。

常に自分の仕事が世の中の役に立っていることを実感しながら働くことができる、これが国家公務員の仕事の醍醐味です。

皆さんと一緒に、国家公務員として働くことができることを楽しみにしています。