旅行業界での就職や転職、今後のキャリアアップを考えたとき、旅行業務取扱管理者の資格取得を検討する方も多いでしょう。しかし、具体的にどのように勉強を進めるべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
旅行業務取扱管理者の試験勉強は、過去問を有効活用することが大切です。
この記事では旅行業務取扱者試験の勉強法として過去問をおすすめする理由や、過去問の入手方法、活用方法を解説します。
旅行業務取扱者試験の合格を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんにちは。資格の大原 旅行業務取扱管理者講座の吉岡 渡(よしおか わたる)と申します。「全員合格」をもっと20年以上、合格のための受験指導・学習相談・受講相談にお答えしてきました私が、旅行業務取扱管理者試験の合格までのナビゲートをいたします。
旅行業務取扱管理者試験で合格を目指すなら、過去問での勉強は必須です。ここからは過去問での勉強が効果的な理由について解説します。
旅行業務取扱管理者の試験は毎年行なわれますが、出題形式にここ数年大きな変更はありません。
特に「旅行業法(旅行業法及びこれに基づく命令)」と「約款(旅行業約款、運送約款及び宿泊約款)」の2科目は、例年同じような問題が出題される傾向にあります。過去問を解けば、効率良く試験勉強を行なえるでしょう。
しかし、「国内旅行実務」の科目は、毎年出題傾向・問題数や配点が異なるため、過去問に頼り切らないよう注意してください。
また、総合旅行業務取扱管理者の試験科目である「海外旅行実務」は5つの分野で構成されていますが、どれもまんべんなく出題されることが多いため、傾向をつかむよりも幅広く勉強しておくほうがよいでしょう。
旅行業務取扱管理者の試験範囲は広いため、全科目に力を入れて勉強するのは難しいでしょう。試験合格を目指すのなら、効率的に勉強することが大切です。
過去問を数回解けば、自分の得意範囲と苦手範囲を把握できます。苦手な範囲に注力して勉強に取り組めば、効率的に得点アップを狙えるでしょう。苦手範囲を勉強しなおしたあとには再度過去問を解き、理解度を確認することも大切です。
過去問を解く際には、時間を計りながら取り組むのがおすすめです。制限時間を意識しながら繰り返し解くうちに、各科目の時間配分が見えてきます。
時間配分が見えれば、試験の際も「時間が足りなくて終わらなかった」「終わったけれど最後焦ってしまった」といった事態を未然に防げるでしょう。
また、試験と同様の条件で繰り返し過去問を解けば、次第にその状況に慣れてきます。勉強の段階で試験の状態に慣れておけば、本番でも焦らずいつもどおりの力を発揮できるでしょう。
過去の本試験を分析すると、類似問題が繰り返し出題されていることが確認できますし、よく出題されている問題が何かも把握できます。そして、問題を解くことでご自身の苦手とする項目も知ることができます。『過去問を解かずして合格なし!』
旅行業務取扱管理者試験の種類によって、過去問の入手先が異なります。ここからは「総合旅行業務取扱管理者」「国内旅行業務取扱管理者」「地域限定旅行業務取扱管理者」の過去問の入手先を解説します。ぜひ試験対策にお役立てください。
総合旅行業務取扱管理者試験の過去問は、JATA(日本旅行業協会)のホームページから入手できます。
上記ホームページでは、5年分の過去問と解答が掲載されています。試験年度の「試験問題・正解」をクリックすると、科目ごとの試験問題と正解を確認できます。ただし、問題の解説は記載されていないため、お持ちのテキストを確認しながら取り組むのがよいでしょう。
国内旅行業務取扱管理者の過去問は、ANTA(全国旅行業協会)のホームページから入手できます。
総合旅行業務取扱管理者と同様、試験問題・解答は過去5年分まで掲載されています。年度ごとに問題と解答がまとめられているので、必要なものをクリックし、内容を確認してください。
地域限定旅行業務取扱管理者の過去問は、官公庁の試験ページから入手できます。
地域限定旅行業務取扱管理者試験は平成30年度に新設されたため、上記ホームページに記載されているのは過去4年分のみです(2022年2月現在)。勉強したい年度の「試験問題」「正解及び配点」をクリックすると、過去問を確認できます。
資格の大原では、本試験直前期に実施する「直前対策」の講義の中で、本試験問題を使った「重要過去問演習」という講義をご用意しております。本試験での重要項目をチェックし、さらに、本試験での合否の決め手になる応用力を身につけていただきます。
受験生の多くが苦手しているのが観光地理の問題です。観光地理は「範囲が広い」「予想が立てづらい」のが特徴の科目です。直近で実施された令和3年度の総合旅行業務取扱管理者試験と国内旅行業務取扱管理者試験の問題を取り上げてみます。
次の空欄に該当するものはどれか。
京都市右京区にある臨済宗の古刹( )は、世界文化遺産に登録されており、石庭として有名な白砂に15個の石を配した方丈庭園がある。
d.龍安寺
島津家の別邸で、錦江湾を池に桜島を築山に見立てた雄大な景観で知られる写真の庭園は、次のうちどれか。
d.仙厳園
次の行程について、前後に最も近い観光地を、選択肢から中からそれぞれ1つ選んで( )を埋め、モデルコースを完成させなさい。
那覇空港 - 首里城公園 - ( ) - 沖縄美ら海水族館 - 本部町(泊)
d.万座毛
次の絵画作品から、アメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されているものだけをすべて選んでいるものはどれか。
a
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」(作者 ルノワール)はフランスの首都パリにあるオルセー美術館に所蔵されている。
旅行業務取扱管理者の試験内容を解説します。
旅行業務取扱管理者試験は、全部で3種類です。
以下よりそれぞれの試験内容を解説します。ご自身が受験予定、もしくは受験を検討している試験内容を確認してください。
試験はマークシート形式で行なわれます。科目は以下の4つです。
科目 | 内容 |
---|---|
旅行業法 |
|
約款 |
|
国内旅行実務 |
|
海外旅行実務 |
|
試験時間は「旅行業法」「約款」の2科目で80分、「国内旅行実務」「海外旅行実務」の2科目で120分、計200分になります。
試験はマークシート形式、試験時間は120分です。試験科目は以下の3つになります。
科目 | 内容 |
---|---|
旅行業法 |
|
約款 |
|
国内旅行実務 |
|
総合旅行業務取扱管理者の試験科目から「海外旅行実務」を差し引いた内容になりますが、試験問題自体は異なります。
試験はマークシート形式、試験時間は120分です。試験科目は国内旅行業務取扱管理者と同様、「旅行業法」「約款」「国内旅行実務」の3つになります。
ただし、以下の3つは出題範囲から除外されるため、注意してください。
総合旅行業務取扱管理者を目指す場合、試験科目が重複する国内業務取扱管理者を9月に受験することで、10月の総合旅行業務取扱管理者の合格可能性が高まる傾向があるため、9月の国内業務取扱管理者と10月の総合旅行業務取扱管理者のW受験がおすすめです。
旅行業務取扱管理者試験の合格を目指すなら、さまざまな資格での合格実績がある大原がおすすめです。大原ならプロ講師のサポートを受けながら、効率的に合格を目指せます。
大原は、10年分の過去問を分析したオリジナル教材を提供しています。分析結果から必要な知識を割り出し、それらを科目ごとにまとめているため、効率良く勉強できます。出題頻度の高さを☆印で表示しているため、重要度の高いものから勉強することも可能です。
テキストには例題や計算も記載されています。テキストを読みながらその場で例題を解けば、知識の定着が早くなるでしょう。イメージ画像を使ったり、覚えるべき内容を図解にしたりと、理解を深めやすい工夫もしています。
教材・問題集はどちらもA5サイズと小さいため、持ち運びにも困りません。電車やバスなどでも開けるので、移動時間も有効活用できるでしょう。
大原では、通学でも通信でも合格を目指せるよう、さまざまなフォロー制度が充実しています。
教室通学講座に出られない場合には、Webで講座を受講できるので安心です。Web講座はいつでも視聴できるため、復習にも活用できます。
通学・通信どちらのコースでも、メールでの質問可能(一部コースは郵送)です。メールでの質問を有効活用すれば、わからないところを解消できるため、着実に実力をつけられます。その他、Webアプリで講義動画をダウンロードできたり、自習室を解放したりと、さまざまな形で受講生の勉強をサポートします。
大原では、受講者のニーズや環境に合わせて勉強スタイルを選べるよう、3つのコースを準備しています。
1つ目は、自分のペース・タイミングで効率良く学べる通信講座です。好きなタイミングで講義動画を見ることができるため、スキマ時間を利用しながら学習できます。繰り返し学習したい方や、忙しくてまとまった時間を取りにくい方などに適しているでしょう。
2つ目は、その場でプロから学べる通学講座です。教室で直接疑問点を質問できるメリットがあるだけでなく、講義日が決まっているので学習ペースを保つことが可能です。
自分で勉強を進めるのが苦手な方や、講師から直接学びたい方、仲間と出会い切磋琢磨したい方におすすめです。
3つ目は、リーズナブルに学べるコンパクトコースです。大原のオリジナル教材を利用しながら学べるほか、改正情報なども入手できます。
郵送であれば不明点の質問も可能です。学習費用を抑えたい方、完全な独学や市販のテキスト・問題集での学習が不安な方によいでしょう。
旅行業務取扱管理者試験に合格するためには「苦手科目を作らない」「どの受験科目でも安定して合格ラインをクリアできる」ための学習が必要です。資格の大原では、受験科目別に戦略を立てて、無駄なく効率的に、試験合格を目指すことができる教材とカリキュラムをご用意しております。
今回は、旅行業務取扱者試験の勉強法として過去問をおすすめする理由や、具体的な活用方法を解説しました。
旅行業務取扱管理者の試験範囲は広いため、忙しい方ほど効率的な勉強が求められます。
過去問を利用すれば無駄なく勉強できるだけでなく、苦手範囲の把握も可能です。この記事の内容を参考にしながら、ぜひ過去問を活用してみてください。
しかし、中には独学で取り組むのが不安な方や、具体的な勉強の進め方がわからず困っている方もいるでしょう。そのような場合は、サポートを受けながら効率良く学習できるスクールへの入学がおすすめです。
大原なら、資格取得のプロがあなたを合格へと導くサポートをしてくれます。大原のオリジナル教材・カリキュラムなら効率的に学習を進めることが可能です。気になる方は、ぜひ一度体験入学や説明会に参加してみてください。
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