【公務員採用試験】2023年度合格者インタビュー!
~千葉エリア(千葉校・津田沼校・柏校)編

特集

2023年度公務員採用試験合格者にインタビューしました

インタビューアー:小澤義信・増田 徹(千葉エリア[千葉校・津田沼校・柏校]専任講師)

今回、2023年度の公務員採用試験で見事合格を勝ち取った星川さん(特別区Ⅰ類内定)・中村さん(千葉市上級内定)にお話を伺います。

2023年の公務員採用試験の合格おめでとうございます!

千葉エリア内の校舎で見事合格を勝ち取っていただき、有難うございます。これから公務員を目指していく後輩の皆さんに向けてお話をしてもらえれば幸いです。

  

Q.公務員を目指そうとした理由や受験先をどのように決めたか教えてください。

星川:民間の就職活動も考えていたところで、次第に公務員を目指そうと考えるようになっていきました。公務員受験をすると決めた時には明確な第1志望はなく、当初は警察官の仕事も良いなと思っていました。事務系は春先から毎週のように試験があるので、年末くらいには興味を持てるところがあるか探していました。実際に国家公務員も市役所系の公務員も国立大学法人や警察官の採用試験も受験するに至りました。

中村:国家公務員と地方公務員は試験日程が被らないので、受けられるところは受けるようにしていました。インターンで省庁と千葉市でお世話になっていたので、インターン先は当然受験先になりました。もともとは第1志望先は漠然としていましたが、インターンに行って職員の方からお話を伺うことによって、具体的な業務について知ることもできるのでとても有意義でした。

   

Q.公務員受験の試験情報はどのように集めていたか教えてください。

中村:先ほどお伝えしたインターンシップは現場の職員の方から直接話を聞くことができ、仕事に対する現実を知ることができるので有意義でした。採用説明会には積極的に参加するようにしていました。

星川:特別区の合同説明会に参加したのは有意義でした。裁判所も受験先に入れていましたが、先生に相談したところ、実際に裁判所に足を運ぶようにアドバイスを受けたので、裁判所には直接伺って質問をするようにしました。ネットでは情報が多いので、集めるのにどの程度絞るかといったことが難しかったです。自治体については政策を知ることが必要で、それぞれの計画なども見て、知識を蓄えたうえで質問することを考えてから訪問のアポイントメントを取るようにしていました。大学の先輩が働いている職場訪問をするといったことも実際に行っていました。   

 

Q.1次試験対策についてお伺いします。実際の学習はどのように進めていましたか?

星川:公務員の学習を始めたのが遅かったので、年末には憲法・民法・ミクロ経済学・マクロ経済学くらいしか終えられていなかったです。ただ、1月~3月はかなり時間をとることができたので、そこで遅れを取り戻すことができました。直前期に入った際には過去問をたくさん解くようにしました。時間を有効に使うことを心がけていたので、得意な科目は難問のみをあたり、苦手科目はしっかりと問題を解くようにしていました。また、本試験が始まると、本試験で解いた問題をもう一度解きなおすようにしていました。かなり効果はあったと思います。

中村:自分は大原の2年間のコースで受講しており、早めに取り組んでいこうと意識していたので、3年生の年末には専門科目は法律系と経済学系はきちんと終えられていたので、年末には政治学や行政学、社会学、経営学などに取り組んでいました。民法は苦戦した科目なので、かなり力を入れて取り組んでいました。教養科目については、数的処理はもちろんですが、政治・経済・社会も実戦問題集を回して知識を定着させていくことが必要だと思います。

 

Q.お二人ともかなり頑張られていたのですね。少し話に出ていましたが苦手科目はどのように克服されましたか?

中村:苦手科目は解く問題を多くするように心がけ、大原の実戦問題集を何回転も回していました。それを行っていると点数が次第に上がっていくようになり、解ける感覚がつかめるようになっていきました。

星川:経済学が特に苦手で毎日解くようにしていました。土台の部分が理解できなくても、式を立てられれば正答まではたどり着けるようになっていき、本試験の時期には苦手意識はなくなっていました。

 

Q.配点の少ない教養科目については、どのように学習していましたか?

星川:配点の少ない教養科目もやるようにはしていました。講義で大原の先生が「ここだけは押さえておくように」と言ってくれた部分に絞ることで本番でも得点できるようになっていました。理系科目は特にそのような形で学習をしました。やらなければ得点はできないけれども、絞っても出題されることが多く、得点を重ねることができました。

中村:中高時代に理系科目をしっかりやっていたので、実戦問題集を解くことで知識を思い出すことにつなげていました。ただ、歴史は苦手だったので、よく出題される時代に絞って学習をするといったふうに進めていました。

   

Q.今振り返って重要視した方が良いなと思える科目は何になりますか?

中村:主要科目以外ですと政治学・行政学・社会学・経営学といった「学」系の科目だと思います。年末年始あたりから直前期まで対策していくと良いかと思います。

星川:ミクロ経済学とマクロ経済学は大原の実戦問題集の「☆☆☆」と「☆☆」が付されている問題はきちんとできるようにした方が良いと思います。

  

Q.論文試験対策についてお聞かせください。

星川:自分は論文が苦手でしたが、大原では自分のレベルに合わせたアドバイスをしてくれたので、次第に書けるようになったと思います。また、論文では政策的な内容が出されることが多いので、受験先の自治体をしっかりと知ることが必要だと思います。

中村:大原の論文対策では、内容面を適切に添削してもらえ、客観的に自分の良くない点を理解できました。

  

Q.直前期の学習のスケジュールはどのように立てていましたか?

星川:日曜日に模試を受けて、月曜日以降に何をやるのか毎週決めるように心がけていました。

中村:自分は午前中に教養科目をやって、午後は専門科目をやるようにしていました。勉強の効率を上げるためにも睡眠時間はきちんと確保していました。

 

Q.次に2次試験対策についてお伺いいたします。いつ頃から2次試験対策を始められましたか?

星川:面接対策は2年次に取り組んでいました。先ほども申し上げましたが、最初は民間就職を考えていたので、その準備を2年生の時から早めに行っていました。

中村:本番の面接は6月頃から始まるのですが、特別区は3月にエントリーシートの提出をしなければならないので、2月には準備に取り掛かっていました。大原で面接カードを見てもらうことで、最初はまとまっていなかった文章がまとまりある文章にできて良かったです。

 

Q.志望動機を考えていくうえで何か参考にしたものなどがあれば教えてください。

中村:受験先は住んでいない場所が多いのですが、実際に足を運ぶようにしていました。また、インターンは活用していました。自分が受験した江戸川区はSDGsに特に力を入れている区なので、船堀の推進センターにも足を運びました。

星川:自治体などの計画を見て、重点的な政策を知った上で現地に足を運ぶようにしました。そうすると、実際の計画が反映されているんだといったように街を眺めることもできるようになります。足立区の「ベジタベ」はスーパーを回るなどしてみたらたくさん目にしました。

 

Q.2次試験対策で特に苦労したことはありますか?

星川:特別区の3分間スピーチが苦労しました。3月のエントリーの段階で完全な状態にしなければというところが苦労しました。また、本番はすごく焦ってしまうので、しっかりとしたものを作っておくことが必要だと思います。

中村:自分も特別区の3分間スピーチに苦労したと思います。エントリーの3月と実際の面接の6月では考えていることに違いが出てしまったりするので。また、住んでいない自治体を3分間で語るのはとても難しいなと感じました。上っ面のことだけを話しても、面接官にはそれがわかってしまうと思うので、住んでいないがゆえにしっかりと調べておかないとと思います。

 

Q.2次試験本番で対応に苦慮したことはありますか?

星川:ヤングケアラーについて「説明」、「対策」、「予算内で可能か」といったことを問われたのには苦労しました。

中村:国家一般職で行った省庁面接では、1日に7回面接があり、時間も朝から夜までかかっていたので、大変でした。ただ、それぞれの面接は担当される方がこちらの話をしっかりと聞いてくれて、雰囲気は良かったと思います。

 

Q.受験期に突入すると1次試験の結果が出ての面接の準備と、これから始まる他の受験先の1次試験対策と同時並行をしていく必要がありますが、時間の使い分けはどうしていましたか?

星川:大学で面接指導をしてくれるので、大学では面接、家では1次試験の学習と明確に区別して取り組むようにしていました。

中村:6月までは1次試験にかける労力を6割、2次試験の準備に4割くらいの配分で取り組んでいたと思います。

  

Q.受験全般で嬉しかったことや辛かったことはありますか?

星川:1次試験を数多く受けてきましたが、1次試験に合格していくと「勉強してきてよかった」と安心することができるようになります。その反面、2次試験の面接で何か失敗したときは、それを引きずるので、メンタル面できつくなりました。

中村:自分もメンタル面が一番辛かったです。あまり肩に力を入れすぎず、自然体で臨むように心がけることが大切だと思います。

 

Q.2024年度の受験生に向けてアドバイスがあればお願いいたします。

星川:1次試験対策では苦手科目を残さないことです。あとは1次試験を楽しんでいくことをお勧めします。2次試験では事前準備をしっかりと行い、面接本番では自然体で話ができる状態を作れるようにしていくと良いと思います。

中村:面接本番は緊張しますが、実際に本番は話をすれば面接官もしっかりと聞いてくれますので、事前準備でも考えすぎずに取り組んでいくと良いのではないかと思います。

 

~星川さん・中村さん、お忙しいところお時間をいただき、また、貴重なお話を聞かせてくださり有難うございました。今後の公務員としてのご活躍を楽しみしております!!

 

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